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2015年7月27日月曜日

中田耕治さん若き安部公房を語る 7:武井武雄



中田耕治さん若き安部公房を語る 7:武井武雄


            【25】

「 昭和の少年たちは――「のらくろ」、「日の丸旗之助」、「冒険ダン吉」といったマンガを読んで育った。女の子の場合は、「長靴三銃士」、松本 かつじの「くるくるくるみチャン」といったマンガを読んでいたはずである。
 安部君と私は、こうしたマンガを話題にしたことはない。

 戦前に出た児童向きの本で、もっともすぐれたシリーズは「小国民文庫」だった。
 このシリーズには、菊地 寛の「日本の偉人」、里見 敦の「文章の話」、吉野 源三郎の「君たちはどう生きるか」といったすぐれた作品が入っていた。外国文学でも、チャペックや、エリッヒ・ケストナーの「点子ちゃんとアントン」などが入っていた。
 科学の分野でも、石原 純、野尻 抱影などが、地球物理学、宇宙物理や天文学について、子どもにもよくわかるやさしい解説を書いている。アムンゼンの極地探検や、リヴィングストーンのアフリカ探検などが入っていた。
 このシリーズの各巻にマンガが連載されていた。
 これが、「青ノッポ赤ノッポ」。
 作者は、武井 武雄。」

以下次のURLへ:

http://www.varia-vie.com


「青ノッポ赤ノッポ」の写真です:
http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1168980




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