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2013年12月29日日曜日

取り壊される、安部公房『砂の女』の生まれた家



京王線仙川駅にある安部公房の家が既に売却され、この冬に取り壊されることになりました。そのことを報じる記事です。


仙川駅南口下車、徒歩10分程の距離にあります。武者小路実篤記念館の傍です。


2013年12月23日月曜日

安部公房のお墓を訪ねるためのガイドブック



安部公房の広場に掲載した、安部公房のお墓の訪問記を、ガイドブックとして、英語と日本語の両方でアマゾンのキンドル本として出版をしました。

英語の世界の読者にも届けばよいと思って製作しました。日本語の世界の読者については、言うまでもありません。

日本語版:

英語版:

2013年12月11日水曜日

急告:アマゾンのキンドルでの無料キャンペーン



急告


わたしが『もぐら通信』に連載をして来た「安部公房の変形能力」シリーズを、これまでの10回分を10冊、それに「安部公房誕生の秘密~安部ヨリミの『スフィンクスは笑う』」を加えて、只今アマゾンのキンドルで無料のキャンペーンをやっております。

アマゾンへ行って、(安部公房、岩田)というキーワードにて検索下さい。

期間は5日間だけですので、御興味のある方は、急ぎダウンロード下さい。

また、現在は、第1巻から第3巻、それから第5巻までですが、明日以降順次残りの巻も無料となって店頭に並びます。

第5巻だけは有料のままとします。既にこの巻をお買いになって下さった方がいらっしゃるので、公平を欠いてはいけないと思い、リルケのこの巻のみ有料のままとします。ご了解下さい。

[岩田英哉]

2013年12月8日日曜日

安部公房の書いたエッセイ2つの初出の雑誌が判明しました



安部公房の書いたエッセイ2つの初出の雑誌が判明しました

これも岩崎努さんの調査により、安部公房の書いた次の作品二つの初出の雑誌が明らかになりました。

1。仮説•冬眠型結晶模様
2。授乳するマリア

1は、安部公房全集第7巻、77ページに収録
2は、安部公房全集第7巻、84ページに収録

『仮説•冬眠型結晶模様』は、原題が『冬眠型結晶模様』と題して、『リビング デザイン』(昭和31年10月1日発行)の第22号、1956年10月号に、『授乳するマリア』の初出は、『リビング デザイン』(昭和32年1月1日発行)の第25号、1957年1月号に、それぞれ掲載されていることが発見されました。






安部公房の全集に収録されていない3つのテキストが発見されました



安部公房の全集に収録されていない3つのテキストが、岩崎努さんにより発見されました。

一つ目は、「アサヒカメラ」(1963年7月号、同誌184ページ)に掲載されている『わが町ー調布』と題した文章で、安部公房の撮影した調布の写真とともに掲載されています。

この記事によれば、安部公房の使用したカメラは、ペトリハーフ7•ペトリ28ミリF2.8•露出EEです。

文章の内容は、甲州街道に沿って散策した折に、安部公房の住むこの町、この地域の見せる昔の姿に言及し、昔の姿を今の感覚で写真撮影する気持ちを書いたものです。この雑誌の読者はカメラ愛好家であることから、光線の微妙な具合やら、EEカメラの感度のよさやら、近景と遠景の関係やら、安部公房のカメラ好きのこころの横溢する文章となっています。

二つ目は、「週刊朝日」(1965年、2月26日号)に掲載された『強烈な現実愛が生む混沌 ヘンリー•ミラー著『ネクサス』他』という題の書評です。

集英社の出した世界文学全集第6巻にヘンリー•ミラーの『ネクサス』を含む巻があり、それを、安部公房が書評したものです。

このアメリカの作家の一行一行には音楽があり、無限のドラマがあると論じ、その様を異様な混沌と呼んでいます。そうして、その混沌の理由をこの作家の優しさに求め、その過剰な現実を愛するこころと、同時に救済を、従って絶望をも拒絶するそのこころの両立を論じ、その勇気を褒めております。

三つ目は、師石川淳の著作『あらたま』(新潮社刊)の帯に書いた安部公房の推薦文です。

この作品の持つ毒を宝石に譬(たと)え、その魅惑を現代の神話と呼んでいます。

2013年12月5日木曜日

月刊もぐら通信(第15号)を発行しましたので、お知らせ致します。

月刊もぐら通信(第15号)を発行しましたので、お知らせ致します。

次のURLアドレスからダウンロードして下さい。



今号も見どころが沢山です。
安部公房の美術評論に対する秋川久紫さんのエッセイ
ドナルド・キーン様からのお葉書
嵐志保さんの卒業論文である『密会』論
などをお楽しみください。


お読みになったあとの感想など戴けると誠にありがたく思います。

また、積極的なご寄稿もお願いを致します。


メール購読して頂くと、一番早くお手元に届きます。

ブログでの公開は、あえてメール配信より遅らせています。

メール購読の方法は、このブログ「安部公房の広場」(http://abekobosplace.blogspot.jp)の右上の登録ボタンをクリックして、氏名(ニックネーム可)とメールアドレスを登録して頂くだけです。もちろん、無料です。



2013年12月3日火曜日

[テスト][ニュース&記録]

[ニュース&記録]

 『テアトロ』12月号に「安部公房」特集

総合演劇雑誌『テアトロ』の201312月号に、「安部公房没後20年によせて」特集が掲載されました。内容は、大橋也寸「孤独・詩的想像力」(4ページ)、丸山善司「ノーベル症症候群に御用心」(2ページ)、岩波剛「日本アバンギャルドの第一走者」(2ページ)、山口果林「演劇人・安部公房」(4ページ)です。


 日本近代文学館に「もぐら通信」が収蔵されています

公益財団法人・日本近代文学館に「もぐら通信」が収蔵されています。大学図書館検索CiNiiで検索できます。http://ci.nii.ac.jp/ncid/AA12603574


 コロンビア大学図書館に「もぐら通信」が収蔵されます

別掲のドナルド・キーン先生のお葉書およびキーン誠己氏のご連絡により、キーン先生がコロンビア大学東アジア図書館に「もぐら通信」をご寄贈下さり、先生の貴重な「安部公房資料」の中に含めて収蔵されることになりました。先生のご配慮に深く感謝いたします。


 国立国会図書館に「もぐら通信」を納入することになりました

国立国会図書館オンライン資料収集制度に基づき、「もぐら通信」では納入の申請をしていましたところ、1120日に国会図書館より「当館の収集対象であることを確認しました。」と「受付完了」のご返事をいただきました。今後は定期的に「もぐら通信」の掲載サイトを巡回・収集されます。


 関西安部公房オフ会(KAP)の読書会が開かれます

関西安部公房オフ会の第5回読書会は、1214日(土)午後1時~5時、JR花園駅近くの京都市右京ふれあい文化会館にて開かれます。課題は『密会』です。前回同様の活発な交歓が期待されます。http://w1allen.seesaa.net/article/377944769.html